豪中銀4.60%は今年4回目の利上げ|次の発表は11月3日の昼

浩二です。オーストラリア準備銀行(RBA)は2026年9月29日、政策金利(キャッシュレート)の誘導目標を0.25ポイント引き上げて4.60%にしました。決定は全会一致。声明には「年初からの3回の引き上げ」と書かれているので、今回で今年4回目。豪ドルを持つかどうか迷っている兼業の人向けに、声明に書かれた理由と、日本との金利差、そして次の発表がいつ何時になるかを、RBAの公表資料から整理します。
RBAは何を理由に引き上げたのか
ひとことで言えば、8月の時点で心配していた物価の上振れが、実際に起き始めたからです。声明は、インフレが高止まりし、8月に挙げた上振れリスクの一部が現実になりつつあると書いていました。具体的に挙がっているのは次の4つでした。
- 中東の紛争が広がり、世界のエネルギー価格が8月の見通しで想定していた水準を大きく上回っていること
- AI関連の需要で、技術関連の財の価格が世界的に急速に上がっていること
- 国内の供給力に圧力が残り、企業がコスト上昇を受けて値上げしている、またはしようとしていること
- 直近のオーストラリアの物価が、前回会合での見込みより強かった点
声明の締めには、物価を目標へ持続的に戻すために必要なことを続け、必要ならさらに引き上げる、という一文がありました。今回で打ち止めとは書いていません。

景気には弱い数字も並んでいた
引き上げの声明ですが、良い話ばかりではありません。声明は、生産の伸びは鈍ってきたと書いています。主要都市の多くで住宅価格が下がり、新規の住宅ローンもはっきり減ったそうです。雇用の状況はおおむね想定どおりに緩んできた、とも書かれていました。
それでも引き上げたのは、物価のほうを重く見たからです。声明は、高いインフレが定着しないようにすることに集中していると書き、年初からの3回の引き上げで金融環境は引き締まり、経済は減速しているように見えるが、インフレはまだ高すぎると判断しています。景気が鈍っていても、物価が上振れしているあいだは利上げを止めない。今回の声明から読み取れるRBAの優先順位はこれです。
日本との金利差は3.35ポイント
豪ドル円を考えるときに気になるのは、日本との金利差です。日本銀行は2026年9月18日に無担保コールレートの誘導目標を1.25%程度へ引き上げ、9月24日から適用しています。RBAの4.60%と並べると、差は3.35ポイント。
| 中央銀行 | 政策金利 | 決定日 |
|---|---|---|
| RBA(オーストラリア) | 4.60% | 2026年9月29日 |
| 日本銀行 | 1.25%程度 | 2026年9月18日(9月24日適用) |
| 差 | 3.35ポイント | 僕の計算 |
ここで1つ注意しておきたいのは、スワップポイントの額は金利差をもとに各FX会社が決めるもので、金利差がそのまま受け取れるわけではない点です。両国の金利が上がっても、差が同じなら条件はあまり変わりません。実際の数字は、使っている会社が公表しているスワップポイントの一覧で確かめます。

次の発表は、日本時間の何時か
兼業の僕にとって、いちばん実務的なのはこの話かもしれません。RBAの金融政策ボードは2026年に8回開かれ、残りは11月2〜3日と12月7〜8日の2回です。決定は会合2日目のシドニー時間14時30分に公表されます。
| 会合 | 公表日 | 日本時間 |
|---|---|---|
| 9月28〜29日 | 9月29日(火) | 13時30分 |
| 11月2〜3日 | 11月3日(火・文化の日) | 12時30分 |
| 12月7〜8日 | 12月8日(火) | 12時30分 |
9月と11月で時刻が1時間ずれる理由は、シドニーの夏時間。2026年10月4日から始まりました。夏時間のあいだは日本との時差が2時間になり、14時30分の発表は日本時間12時30分になります。11月3日は日本の祝日の昼。平日の昼休みと重なる回もあります。

兼業の僕らは、昼の発表をどう扱うか
昼休みの発表は、つい手が伸びる時間です。僕が決めているのは2つだけ。
- 発表日はカレンダーに入れて、昼休みにチャートを開かない。11月3日と12月8日を、日本時間で入れておきます。
- 声明は夜に読む。RBAの声明は短く、引き上げの理由が段落ごとに書かれています。結果の数字より、その理由のほうが次の判断の役に立つ、というのが僕の実感でした。
金利差が広がった通貨は魅力的に見えます。ただ、今回の声明が景気の弱い数字も並べていたように、金利だけで豪ドルの先行きは決まりません。僕は発表の瞬間に注文を入れるより、翌日に理由を読むほうを選んでいます。
まとめ
RBAは2026年9月29日、政策金利を4.60%へ引き上げました。今年4回目で、全会一致です。理由はエネルギー価格の上振れ、AI需要による技術関連財の値上がり、国内の供給力の圧力、想定より強い物価の4つで、必要ならさらに引き上げると明記しています。日本との金利差は3.35ポイント。次の発表は11月3日(火・文化の日)の日本時間12時30分です。一次情報をたどりながら整理しました。
最終更新:2026年10月4日
よくある質問(FAQ)
RBAの政策金利は今いくらですか?
4.60%です。2026年9月29日の会合で0.25ポイント引き上げられました。決定は全会一致でした。
2026年の利上げは何回目ですか?
4回目にあたります。RBAの声明に「年初からの3回の引き上げ」とあり、9月29日の引き上げがそれに続くものです。
日本と豪州の金利差はどれくらいですか?
日本銀行の政策金利1.25%程度とRBAの4.60%の差で、3.35ポイントです。スワップポイントの額は各FX会社が決めるため、金利差がそのまま受け取れるわけではありません。
次のRBAの発表はいつですか?
11月2〜3日の会合の結果が、11月3日(火)のシドニー時間14時30分、日本時間12時30分に公表される予定です。その次は12月8日(火)の同じ時刻です。
一次情報:Reserve Bank of Australia「Statement by the Monetary Policy Board: Monetary Policy Decision」(2026年9月29日)、Reserve Bank of Australia「Board Meeting Schedules」、日本銀行「金融市場調節方針の変更について」(2026年9月18日)。いずれも2026年10月4日確認。日本語は当ブログの訳で、金利差・日本時間は当ブログが計算したものです。